【相続放棄】Q.誰これ?・・・知らない相続人が出て来たのですが?

ご相談時の状況

亡くなったお父様名義の土地建物の名義を自分に変える登記(相続登記)をしてください、とご長男からご依頼がありました。

 相続登記のためには、亡くなられた方の出生(または生殖能力の認めらる時期)から死亡までの戸籍謄本を収集しなければなりません。
 このことを説明し、ご自分で必要な戸籍類を集めていただくことに。

 しばらくして、戸籍の収集が終わったとのことで事務所に持参して頂きましたが、ご長男は開口一番、「参りました・・・。父に私達の知らない子どもが2人もいました・・・。全く父からも誰からも聞かされていませんでした・・・!」
と真っ青な顔をされていました。

 

当事務所からの提案と具体的な解決策

 遺言書がない以上、その「きょうだい」様達からも相続手続きに協力をしていただかなければなりません。
 とにかく連絡を取ってみなければ、一歩も前には進みません。

 ご長男から「きょうだい」様達に宛てたお手紙(お父様の死亡の事実と遺産内容を伝え、相続手続きについての意見をお聞かせ願うもの)を、ご長男と一緒に起案し、遺産についての権利を行使するか否かの回答を求める意見書をつけて、知り得た住所宛に郵送してみることにしました。

 

当事務所に依頼をした結果

ご長男に返送されてきた意見書には、いずれも「相続を放棄する」旨の記載がありました。
ご長男は胸をなで下ろしました。

ただ、ご長男にはまだ心配ごとがありました。
ご長男がご相談に来られたのはお父様が亡くなってから半年過ぎた時期でした。
「家庭裁判所で行う相続放棄は、3ヶ月以内にしなければだめなんでしょ?」とご長男は尋ねられました。
でも心配はご無用。その3ヶ月の起算点は「自分が相続人となったことを知った時」ですので、今般の事例では、「きょうだい」様宛にご長男からのお手紙が届いた時からになります。まだ期限まで余裕がありました。

当事務所で相続放棄申述書を作成し、ご長男から郵送していただき、署名捺印済みで返送された書類を家庭裁判所に提出し、無事「きょうだい」様達の相続放棄が受理されました。

あとは、ご両親を同じくする兄弟方と遺産分割協議書を作成し、無事、相続登記を完了することができました。ご長男の安堵の笑顔と感謝の言葉は今でも忘れられません。

「万一、知らされていなかった相続人が出て来ても、あきらめないで。」
「亡くなってから3ヶ月すぎていても、あきらめないで。」
この二つのことを、相続人となった皆様に当事務所から切に申し上げたいと思います。

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